#催促メール#件名#開封率#メールマーケティング

催促メールの開封率を上げる件名の付け方|10パターンを比較

✍️編集部

この記事は誰のため?

「催促メールを送ったのに、開封すらされていない...」そんな経験はありませんか?

実は、ビジネスメールの開封率は平均20〜30%程度。つまり、7〜8割のメールは開封されずに埋もれているのです。でも、件名を工夫するだけで、開封率を2〜3倍に上げることができます。この記事では、催促メールの件名の付け方を、10パターンの実例と一緒に解説します。


件名で開封率が変わる理由

メールを送れば、相手に届く。そう思っていませんか? 実は、届いても開封されないメールがたくさんあるのです。

メールの開封率のグラフ

受信者がメールを開くかどうかは、件名を見た最初の3秒で決まると言われています。件名が曖昧だとスルーされますが、具体的で目を引く件名なら開封してもらえます。

ただし、注意点もあります。「至急」「緊急」といったキーワードを多用したり、全角大文字を乱用したり、「!!!」などの記号を使いすぎたりすると、迷惑メールと判定されてしまう可能性があります。適度に使うことが大切です。

うまく件名を工夫すれば、緊急度や重要度を伝えて、優先的に開封してもらうことができます。


催促メールの開封率の実態データ

一般的なビジネスメールと催促メールの開封率を比較すると:

メールの種類 平均開封率 返信率
通常のビジネスメール 20〜30% 5〜10%
件名を工夫した催促メール 40〜60% 15〜25%
件名が曖昧な催促メール 10〜20% 3〜5%

件名を工夫するだけで、開封率が2〜3倍に向上します。


開封率を上げる件名の5つの原則

それでは、具体的にどんな件名を付ければいいのでしょうか。5つの原則にまとめました。

原則1: 具体的な日付・金額を入れる

「お支払いのお願い」「請求書について」といった曖昧な件名では、相手は「後で見よう」と後回しにしてしまいます。

代わりに、「【1月31日期日】請求書番号001のお支払いについて」のように、具体的な日付や金額を入れましょう。「いつまでに」「いくら」がわかれば、相手も優先度を判断しやすくなります。

原則2: 緊急性を伝える

【ご確認】【重要】【再送】【最終確認】といったキーワードを使うことで、緊急性を伝えられます。

ただし、1回目から「至急」「緊急」を使うと逆効果です。段階的に強めていくのがコツです。

原則3: 相手の名前や社名を入れる

「〇〇様|請求書のお支払いについて」のように、相手の名前や社名を入れると、開封率が30%向上すると言われています。

自分宛てのメールだとわかれば、開封してもらいやすくなります。

原則4: 簡潔にする(20文字以内)

スマホでメールを見る人が増えているため、件名は短くしましょう。PCでは30文字まで表示されますが、スマホでは15〜20文字程度しか表示されません。

「2025年1月31日が期日となっております請求書番号001のお支払いについて確認のご連絡」のような長い件名は、スマホで途切れてしまいます。

「【1/31期日】請求書001のお支払い確認」くらいが適切です。

原則5: 【】を活用する

【】で囲むことで、視覚的に目立たせることができます。【ご確認】【重要】などのラベル、【1/31期日】などの日付、【再送】などの状態を示すときに使いましょう。


段階別おすすめ件名10パターン

1回目の確認メール(支払期日の3〜5日後)

パターン1: 【ご確認】〇〇月分のご請求に関しまして

特徴: 最も丁寧で、関係性を壊さない 開封率: ★★★★☆(高い) 使用場面: 継続取引先、初回の催促

:

【ご確認】1月分のご請求に関しまして

パターン2: 〇〇様|〇月〇日期日のお支払いについて

特徴: パーソナライズで開封率アップ 開封率: ★★★★★(最も高い) 使用場面: 担当者が明確な場合

:

田中様|1月31日期日のお支払いについて

パターン3: 請求書番号〇〇のお支払い状況確認

特徴: 事務的で簡潔 開封率: ★★★☆☆(普通) 使用場面: 複数取引がある場合

:

請求書番号INV-001のお支払い状況確認

2回目の催促メール(支払期日の10〜14日後)

パターン4: 【再送】〇〇月分のお支払いにつきまして

特徴: 「再送」で2回目であることを明示 開封率: ★★★★☆(高い) 使用場面: 1回目のメールに返信がない場合

:

【再送】1月分のお支払いにつきまして

パターン5: 【重要】未入金のご確認(〇月〇日期日)

特徴: 「重要」で緊急性を強調 開封率: ★★★★★(最も高い) 使用場面: 金額が大きい、または重要な取引先

:

【重要】未入金のご確認(1月31日期日)

パターン6: お支払いのお願い|請求書番号〇〇

特徴: 丁寧だが明確に依頼 開封率: ★★★★☆(高い) 使用場面: 関係性を維持したい場合

:

お支払いのお願い|請求書番号INV-001

3回目の最終警告(支払期日の20〜30日後)

パターン7: 【重要】〇〇月分のお支払いについて(最終確認)

特徴: 「最終確認」で緊迫感を伝える 開封率: ★★★★★(最も高い) 使用場面: 3回目以降の催促

:

【重要】1月分のお支払いについて(最終確認)

パターン8: 【至急】未払い金のお支払いについて

特徴: 「至急」で緊急性を最大限に強調 開封率: ★★★★★(最も高い) 使用場面: 法的措置の前段階

:

【至急】未払い金のお支払いについて

パターン9: お支払い期限の最終確認|〇月〇日まで

特徴: 具体的な期限を明示 開封率: ★★★★☆(高い) 使用場面: 最終通告

:

お支払い期限の最終確認|2月15日まで

継続取引先向け

パターン10: 〇〇様|いつもありがとうございます|お支払い確認

特徴: 感謝を伝えつつ催促 開封率: ★★★★☆(高い) 使用場面: 良好な関係を維持したい継続取引先

:

田中様|いつもありがとうございます|1月分お支払い確認

NGな件名パターン

件名なし

最悪のパターン。開封率は5%以下。

「未払い」「督促」といった強い言葉(1回目)

1回目から強い言葉を使うと:

  • 相手を不快にさせる
  • 関係性が悪化する
  • かえって支払いが遅れる

1回目の件名で避けるべき言葉:

  • 未払い
  • 督促
  • 催告
  • 訴訟

長すぎる件名

悪い例:

❌ 「2025年1月31日が期日となっておりました請求書番号INV-202501-001につきまして、
   お支払いの確認ができておりませんので、ご確認をお願いいたします」
(60文字以上)

スマホでは最初の15文字しか表示されません。

曖昧な件名

悪い例:

❌ 「お願い」
❌ 「確認です」
❌ 「先日の件」

何の件かわからず、後回しにされます。


開封率を上げるその他のテクニック

送信者名の工夫

件名だけでなく、送信者名も重要です。

良い例:

  • 「〇〇株式会社 経理部 田中」
  • 「〇〇株式会社(請求書送付)」

悪い例:

送信時間帯の最適化

メールの開封率は、送信時間帯によって大きく変わります。

最適な時間帯:

  • 午前9時〜10時(始業直後)
  • 午後2時〜3時(昼休み後)

避けるべき時間帯:

  • 深夜・早朝
  • 金曜日の夕方(週末モード)
  • 月末・月初(経理が忙しい)

件名のA/Bテスト

可能であれば、複数の件名パターンをテストしましょう。

テスト方法:

  1. 同じ内容で件名だけ変える
  2. 開封率を測定
  3. 効果的な件名パターンを特定

測定ツール:

  • Gmail: 開封追跡(拡張機能)
  • Outlook: 開封確認要求
  • メール配信サービス(Mailchimp、SendGridなど)

よくある質問(FAQ)

Q1. 件名に絵文字は使っていい?

A. ビジネスメールでは避けるべきです。

絵文字を使うと:

  • 軽薄な印象を与える
  • 迷惑メールと判定される可能性
  • 文字化けするリスク

例外: カジュアルな業界(IT、クリエイティブなど)では可

Q2. Re:をつけるべき?

A. 状況による

Re:をつけるべき場合:

  • 相手から返信があったメールに返信する場合
  • スレッドを続けたい場合

Re:を外すべき場合:

  • 新しい催促メールを送る場合
  • 件名を変えて目立たせたい場合

おすすめ: 2回目以降は新しい件名で送る

Q3. 件名は毎回変えるべき?

A. 変えるべきです。

同じ件名だと:

  • 「また同じメールか」と無視される
  • 緊急性が伝わらない
  • 開封率が下がる

段階的に変える例:

  1. 1回目: 「【ご確認】1月分のご請求」
  2. 2回目: 「【再送】1月分のお支払いについて」
  3. 3回目: 「【重要】1月分のお支払い(最終確認)」

まとめ

段階別おすすめ件名一覧表

段階 タイミング おすすめ件名 開封率
1回目 期日の3〜5日後 【ご確認】〇〇月分のご請求に関しまして ★★★★☆
1回目 期日の3〜5日後 〇〇様|〇月〇日期日のお支払いについて ★★★★★
2回目 期日の10〜14日後 【再送】〇〇月分のお支払いにつきまして ★★★★☆
2回目 期日の10〜14日後 【重要】未入金のご確認(〇月〇日期日) ★★★★★
3回目 期日の20〜30日後 【重要】〇〇月分のお支払いについて(最終確認) ★★★★★
3回目 期日の20〜30日後 【至急】未払い金のお支払いについて ★★★★★

件名作成のチェックリスト

  • 20文字以内に収める
  • 具体的な日付または金額を入れる
  • 【】で重要度を強調
  • 相手の名前や社名を入れる(可能なら)
  • 段階に応じて緊急度を調整
  • 「未払い」「督促」は1回目では使わない
  • 件名だけで用件がわかる

件名を工夫するだけで、催促メールの開封率は2〜3倍に向上します。今すぐ見直しましょう!


次のステップ

件名を工夫した後、メールの本文についても知りたい方は、こちらをご覧ください。


免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。個別の状況に応じて、専門家にご相談ください。

最終更新: 2025年11月18日

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