#未入金対応#フロー#催促#債権回収

支払いが遅い相手への対応フロー完全ガイド|1回目のお願いから内容証明までのロードマップ

✍️編集部

この記事は誰のため?

この記事は、以下のような状況でお困りの方に向けて書かれています:

  • 請求書を送ったのに、支払期日を過ぎても入金がない
  • 「どのタイミングで、どんな風に催促すればいいか」全体像を知りたい
  • 1回目の催促から最終的な法的手続きまでのステップを理解したい
  • 今、自分がどの段階にいるのか判断したい

この記事を読むことで、未入金対応の全体フロー、各ステップで何をすべきか、どのタイミングで次に進むべきかが分かります。


未入金対応の全体フロー図


ステップ0: 支払期日を過ぎた(まずは3〜5日待つ)

このステップでやること

何もしない(3〜5日待つ)

支払期日を1日過ぎただけで催促するのは、相手との関係を悪化させる可能性があります。まずは3〜5日待ちましょう。

なぜ待つのか?

  • 振込手続きのタイミングが遅れただけの可能性がある
  • 経理担当者が休暇中で処理が遅れている可能性がある
  • 請求書が届いていない、または見落とされている可能性がある

3〜5日待っても入金がない場合、次のステップに進みます。


ステップ1: 1回目の入金確認メール(支払期日から3〜7日後)

このステップでやること

やわらかく「確認」のスタンスで連絡

まだ「催促」ではなく、「入金状況を確認させてください」という柔らかいトーンで連絡します。

メールのポイント

  • 件名は「【ご確認】〇〇月分のご請求に関しまして」
  • 「すでにお手続き済みの場合は行き違いで失礼いたしました」と逃げ道を残す
  • 請求書番号、金額、期日、振込先を明記

詳しい文面は

入金確認メールの正しい書き方

このステップで解決する確率

約40〜50%

多くの場合、1回目の連絡で「忘れてました!」とすぐに支払ってもらえます。


ステップ2: 2回目の催促メール(1回目から7〜10日後)

このステップでやること

「お支払いをお願いします」と明確に伝える

1回目の連絡から1週間〜10日経っても入金がない場合、もう少し踏み込んだ表現に切り替えます。

メールのポイント

  • 件名は「【再送】〇〇月分のお支払いにつきまして」
  • 「改めて、お支払いをお願いいたします」と明確に依頼
  • 「〇〇日までにお支払い、またはご状況の共有をお願いします」と期限を設定
  • 「お支払いが難しい事情があればご相談ください」と相談の余地を残す

詳しい文面は

2回目催促メールの正しい伝え方

このステップで解決する確率

約20〜30%

1回目で支払われなかった場合でも、2回目で「これ以上放置できない」と判断してもらえることがあります。


ステップ3: 最終手前の催促(2回目から7〜10日後)

このステップでやること

「然るべき対応を検討せざるを得ない」と伝える

2回目の連絡にも反応がない場合、さらに踏み込んだ表現に切り替えます。ただし、まだ「内容証明」「法的手段」といった言葉は使いません。

メールのポイント

  • 件名は「【重要】〇〇月分のお支払いについて(最終確認)」
  • 「これまで2度ご連絡したが、入金および返信を確認できていない」と明記
  • 「〇〇日までに対応いただけない場合、やむを得ず然るべき対応を検討」と伝える
  • まだ「内容証明」「法的措置」という具体的なワードは使わない

詳しい文面は

入金確認メールの最終手前テンプレ

このステップで解決する確率

約10〜20%

この段階まで来ると、相手が意図的に支払いを遅らせている可能性が高くなります。


ステップ4: 内容証明郵便(支払期日から1ヶ月以上経過後)

このステップでやること

法的な証拠を残す正式な通知を送る

ここまで来たら、「証拠を残す」ことが重要になります。内容証明郵便を送ることで、「いつ、誰が、誰に、どんな内容の文書を送ったか」が郵便局によって証明されます。

内容証明を送るべき条件

  • ✅ すでに2〜3回催促したが、まったく反応がない
  • ✅ 支払期日から1ヶ月以上経過している
  • ✅ 金額が10万円以上で、回収する価値がある
  • ✅ 相手の住所が確実に分かっている

内容証明の効果

  1. 法的な証拠として残る: 後で裁判になった場合の証拠になる
  2. 相手にプレッシャーをかける: 「正式な手続きに入った」という印象を与える
  3. 時効を中断できる: 債権の消滅時効を一時的に止める

詳しい書き方は

内容証明の書き方・送るタイミング

このステップで解決する確率

約30〜40%

内容証明を受け取ったことで、「これ以上放置すると裁判になる」と危機感を持ち、支払ってくれるケースがあります。


ステップ5: 法的手続き(内容証明送付から2週間後以降)

このステップでやること

支払督促・少額訴訟・通常訴訟を検討

内容証明を送っても反応がない場合、次のステップに進む必要があります。

選択肢1: 支払督促(簡易的な手続き)

  • 費用: 数千円〜
  • 特徴: 裁判を開かずに、裁判所が相手に支払いを命じる
  • 注意点: 相手が異議を申し立てると、通常訴訟に移行する

選択肢2: 少額訴訟(60万円以下の場合)

  • 費用: 1〜3万円程度
  • 特徴: 1回の審理で判決が出る(原則)
  • 条件: 請求額が60万円以下

選択肢3: 通常訴訟(正式な裁判)

  • 費用: 弁護士費用込みで数十万円〜
  • 特徴: 正式な裁判で判決を得る
  • 注意点: 時間と費用がかかるため、金額が大きい場合に検討

弁護士に相談すべきタイミング

以下のような状況になったら、弁護士や司法書士に相談することを強く推奨します:

  • 内容証明を送っても反応がない
  • 相手が「払わない」と明言している
  • 金額が50万円以上で、回収する価値がある
  • 相手が倒産・夜逃げしている可能性がある

あなたは今、どのステップにいますか?

以下のフローチャートで、自分が今どの段階にいるかを確認してください。

フローチャート

Q1: 支払期日から何日経過していますか?

  • 3日以内 → まずは3〜5日待ちましょう
  • 3〜7日 → ステップ1: 1回目の入金確認メールを送る
  • 7日以上 → Q2へ

Q2: すでに何回催促しましたか?

  • 0回 → ステップ1: 1回目の入金確認メールを送る
  • 1回 → ステップ2: 2回目の催促メールを送る
  • 2回 → ステップ3: 最終手前の催促を送る
  • 3回以上 → Q3へ

Q3: 支払期日から何日経過していますか?

  • 1ヶ月未満 → ステップ3: 最終手前の催促を送る
  • 1ヶ月以上 → ステップ4: 内容証明郵便を送る
  • 2ヶ月以上 → ステップ5: 弁護士に相談して法的手続きを検討

自動化ツールで管理を楽にする

毎回手作業で催促メールを書き、「いつ、誰に、何回目を送ったか」を記録するのは非常にストレスがかかります。

入金管理ツールを使うメリット

  • 未入金の案件だけを自動でリスト化
  • 催促メールをワンクリックで送信
  • 対応履歴を自動記録(証拠として使える)
  • 経営者への即共有(未回収リストをリアルタイムで可視化)

専門家への相談も検討しましょう

内容証明を送る段階まで来たら、もう1人で抱える状態ではありません。

専門家に相談するメリット

  • 回収可能性を客観的に判断してもらえる
  • 内容証明の文面を法的に正しくチェックしてもらえる
  • 相手が無視した場合、次のステップ(支払督促、訴訟)を代行してもらえる

まずは無料相談で、「この案件は回収できそうか?」だけでも聞いてみることをおすすめします。


免責

重要な注意事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。

  • 個別の状況に応じて、弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。
  • 本記事の内容をそのまま使用した結果生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いません。
  • 債権回収は法的手続きを伴う場合があります。専門家への相談を強く推奨します。

最終更新: 2025年10月31日


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